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スチュアートの覚書/クレアとモイラ① | スチュアートの覚書/クレアとモイラ① 今回の実験において 重要な「キーパーソン」だとされているのは、 被験者番号02、クレア・レッドフィールド。 そして、そのクレアと行動を共にしている 被験者番号06、モイラ・バートン。 二人の関係に興味を覚え関係資料を整理すると 興味深い繋がりに気づく。 二人の出会ったきっかけをさかのぼると、 そこには全世界にバイオテロが蔓延するきっかけ 1998年の「ラクーン事件」に辿りつくのだ。 1998年当時、学生だったクレアは、 「ラクーン事件」に巻き込まれるも、 生還した数少ない人物の一人である。 そんなラクーンシティの治安を守る 特殊部隊「S.R.A.R.S」の生存者がM モイラの父、バリー・バートンと クレアの兄、クリス・レッドフィールドだった。 クリスはのちに対バイオテロ特殊部隊 「BSAA」の設立メンバーとなる。 バリーは、クリスの誘われコンサルタントとして 入隊した。 そこでクレアは、バリーとモイラに出会う。 クリス、クレアとバリー親子は意気投合し、 家族のような間柄になったようだ。 この出会いが、モイラをテラセイブHRと導き、 今回の被験者リストに名を連ねることになった。 すべてのはじまりは「ラクーン事件」。 それは、今回の実験が行われることになった 経緯と繋がるのだ。 これら偶然を皮肉とかたづけることは出来ない。 すべては運命だったのかもしれない。 |
クリスへ宛てたバリーの手紙 | クリスへ宛てたバリーの手紙 「BSAA北米支部内のメールサーバーから入手。 参考として下記に転載」 クリスへ アフリカでの任務から帰還したと聞いた。 ご苦労だった。 行方不明だったジルを救出できたそうだな。 サイコウにハッピーなニュースだ。 報告を聞いたときは、飛び上がって喜んだ。 なんせ俺たち3人はMラクーンシティを支えた 「S.R.A.R.S」なんて大それた名の特殊部隊時代から、 もう十年以上の付き合いだ。 親友とか戦友とかじゃ語れない間柄になっている。 いろいろと訊きたいことはあるが、 さすがのおまえも今は疲れていることだろう。 まずは、ゆっくり体を休めてくれ。 おまえもジルも、しばらくは事後処理で忙しいだろうが、 落ち着いたらゆっくり酒でも飲もうじゃないか。 バリー・バートン |
スチュアートの覚書/クリス・レッドフィールド | スチュアートの覚書/クリス・レッドフィールド 被験者番号02、クレア・レッドフィールドの兄、クリスは、 数多のバイオテロ事件に関係したことで知られた人物だ。 アルバート・ウェスカーと因縁のあった男である。 クリスは、国連管轄の対バイオテロ部隊「BSAA」に所属。 ”オリジナル・イレブン”と呼ばれる同組織を立ち上げた メンバーでもある。 2009年、アフリカ・キジュジュで発生した バイオテロ事件を鎮圧。 この際、アルバート・ウェスカーを殺害したと 記録されている。 現在は、後進の育成に力を入れはじめたようで、 現場のエージェントから離れ、 「BSAA」北米支部でチーム隊長となっている。 |
スチュアートの覚書/クレアとモイラ② | スチュアートの覚書/クレアとモイラ② 被験者番号02、クレア・レッドフィールド。 被験者番号06、モイラ・バートン。 彼女らの関係についての更なる調査を整理する。 二人の仲がより深まったのは、 モイラが小学生だった頃にさかのぼる。 クレアの兄、クリスとモイラの父、バリーが 「ラクーン事件」以後も連絡をとり続けた結果、 家族ぐるみの付き合いとなったようだ。 モイラは、クレアを実の姉のよううに信頼し、 慕っている。 証拠にモイラは父、バートンの反対を振り切り、 クレアの後を追うようにテラセイブへ入隊した。 このような調査報告から考えてみても、 モイラのクレアに対する敬慕は深いようだ。 この警備が、実験にどのような影響を及ぼすか。 実験をへた二人の関係がどのように変化するのか、 楽しみである。 我々が注目しているのは、 相対的な環境の変化と感情の関係。 恐怖の発生へと繋がる根源に迫ることだ。 |
スチュアートの覚書/バリー・バートン | スチュアートの覚書/バリー・バートン 「BSAA」北米支部内での記録を入手致しました。 被験者番号06、モイラ・バートンの父に関する略歴です。 氏名:バリー・バートン 血液型:A型 現在:「BSAA」北米支部コンサルタント 家族:妻と娘2人(モイラ・ポリー)の4人家族 在住国:カナダ 1998年の「ラクーン事件」後、関係阻止区からの報復が、 家族に及ぶことを危惧し、家族を連れてカナダに亡命。 その後は数年、家族との隠匿生活を続けていたが、 クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタインの 招へいに応じて「BSAA」のコンサルタントに就任。 現在に至る。 |
アレックスの覚書/カフカ | アレックスの覚書/カフカ カフカの「変身」に登場するグレーゴルの人生は、 まるで生前のカフカ自身を象徴するかのようだ。 堅実な仕事場に勤める 平凡な毎日を補うかのように 狂気と孤独にあふれた作品をあてもなく 書き綴る生活。 その上、狂気に満ちた作品群が、 周囲に理解されることは少なく、 友人、家族とも孤立した存在だったのでは ないだろうか。 やがて病に倒れ、病室で苦痛を友に過ごした時間は、 死への恐怖、無理解への恐怖、孤立への恐怖と 戦う日々だったのではないだろうか。 しかし、それらの巨富から生まれた感情こそが、 作品世界を濃厚な狂気と冷静な分析で、 構築する原動力となったことは、確かだろう。 そう。恐怖とは、人の生存本能から発生し、 その生命力を測る基準となるモノなのだ。 数多くの作品と紡ぎながらも生前には、 そのほとんどが出版されることはなかった。 そんな彼は自分の死後、 全ての作品を破棄することを数少ない友に託した。 現実という地獄の業火で焼き尽くせ、と。 しかし、友は作品の持つ力に魅せられ、 後世の人間たちに残した。 そして、我々は、残された恐怖という名で 綴られた作品が持つ生命力に時を超えて、魅せられる。 フランツ・カフカ…、 その名は、孤独と狂気が恐怖で綴られた作品によって、 永遠不滅の力を手に入れた。 恐怖は感染する。 現実という名の地獄で。 再び蘇るのだ。 永遠不滅の力を手に…。 |
スチュアートの覚書/クレア・レッドフィールド | スチュアートの覚書/クレア・レッドフィールド 被験者番号02。クレアは少女たちを惹きつける特別な何かを持っているようだ…。 そのはじまりは「ラクーン事件」の際、 G-ウィルスの開発者であるウィルアム・バーキンの 娘シェリーを死地から救出したことから。 現在も彼女とは、親しい間柄が続いているようである。 そんなシェリーは、事件際にG-ウィルスの”胚”を 体内に植え込まれており、 救出後も合衆国の監視下に置かれていた。 だが、合衆国から極秘裏に流れてきた情報によると、 監視が近々解かれる、とのことである。 ただし、監視が解除される理由までは 記録されていなかった。 また2005年、ハーバードヴィル空港での バイオテロ事件の際も、幼い少女に 懐かれていたという報告もある。 そして、今回の被験者番号06、モイラとも、 クレアは、幼い頃に出会っている。 彼女自身、バートン家とは家族同然で、 モイラの父、バリーを父親のように思っており、 モイラ、ポリーの二人は妹のように可愛がっている。 モイラが、反抗期で家族との関係がこじれている間も、 クレアとだけは仲が良かったと記録されている。 むしろこの時期に、救いとなったクレアに どんどん傾倒していったようにも考えられる。 クレア・レッドフィールド… 恐るべき少女たらしではないか。 いずれにせよ、二人の姉妹のような関係が、 今回の実験によって、 どのような化学反応を起こすのか。 楽しみである。 |
アレックスの覚書/スペンサー | アレックスの覚書/スペンサー 計画の成功を目前に、 志半ばで死んだ惨めな老人のことを記しておく。 そう。私の人生を大きく狂わせた存在、 スペンサー卿についてだ。 彼は、この世界で莫大な富と権力を手に入れた。 そして、次なる野望として、 この世界を自分の望む存在へと 進化させることを考えていた。 彼の求める理想的な新たな世界の秩序とは、 選ばれた優秀な人間のみで構成される社会であり、 そこには無能な人間など必要ない、と考えていた。 そんな新世界で《神》になろうとしていたのだろう。 次に彼は、世界中から才能あふれる子供たちを集め、 精神と肉体を高めるための過酷な訓練を強要した。 さらに新しい世界の住人としての資格があるかを試すため、 ウィルスを使った耐性試験まで行った。 子供たちはふるい落とされ、最終的に残ったのは二人、 アルバートと、私…アレックスだけだった。 スペンサーは、アルバートと私に命じた。 「私が神になるために手足となった働け」と。 私たちは、彼の命令に従った。 しかし、私たちは気づいていた。 我ら二人が、病魔に侵されていた愚かな老人に 従う理由などひとつもない。 全ては、偽りの忠誠で応え、 私たちこそ老人の富と力を利用させてもらおう、と。 そんなスペンサーは、アルバートの手で殺された。 果てなき欲に魅入られた老人に相応しい滑稽な最期だった。 そして、今、必要なものを手に入れた私は理解した。 今なら、あの老人や兄の気持ちが理解出来る。 私こそ、彼らと同じ選ばれた人間なのだ。 世界は、最後に残された私が変えるのだ。 |
クレアへ宛てたピアーズの手紙 | クレアへ宛てたピアーズの手紙 クレアさんへ 先日は、活動現場への訪問と差し入れ、 本当にありがとうございました。 あの日は、現場調査の作業でテラセイブとの 共同作業だと分かった到着時点から、 BSAA内はざわついていました。 「あのクリス隊長の妹さんがいるぞ!」って。 失礼なことに、皆、クリス隊長の妹ということで、 あの見た目をそのまま女性にしたような パワフルな女性を想像していたようです。 自分はクレアさんを知っていましたので、 そんなことはない、と言い聞かせていたのですが、 「隊長と遺伝子の半分が同じで、細身はあり得ない」 などとわかるようなわからないようなことを 言っていました。 ですから、ごあいさつに来てくださったクレアさんの お綺麗な姿に、隊員内で驚きの声が上がった…というわけです。 あのときのクレアさんは何に驚いているのかわからずに 目を丸くしておられましたが、まあ、そういうことです。 バカな連中ですが、皆、クリス隊長を尊敬して、 共に死闘へ立ち向かっていく大切な仲間です。 自分ももちろん、部下を「家族」と呼んで愛し、 命を賭けて守ろうとしてくれる隊長を見て、 いつかはああなりたい、と日々鍛錬にはげんでいます。 まあ、あんな超一流になるのは相当な年月が、 かかりそうではありますが…。 自分もふくめ隊員たちも、 クレアさんに会いたがっています。 多忙な身の上、なかなか会えるチャンスは、 少ないかと思いますが、またお話しできればと思います。 さて、次の任務が近づいています。 書きたいことはまだまだありますが、このあたりで。 共に、バイオテロのない平和な世界を願って。 BSAA北米支部 ピアーズ・ニヴァンス |
※編集中