ラクーン事件の後、アンブレラの崩壊により生物兵器はテロリストたちの手に渡り、 世界にはバイオテロが蔓延した。 責任問題を恐れた製薬企業連盟は、対バイオテロ部隊「BSAA」を組織、鎮圧活動を行う。 洋館事件から10年後、主人公クリス・レッドフィールドがバイオテロの脅威にさらされた灼熱の大地、 アフリカでシリーズ最大の恐怖に遭遇する。
アフリカの大地に伸びる道を行く一台の車。 やがて車はキジュジュ自治区内の近くに停車し、 一人の男が降り立った。 クリス・レッドフィールドである。 クリスが辺りを見回していると、女性が近づいてきた。
「ようこそアフリカへ、シェバ・アローマよ」
差し出された手を握り返し、クリスは今回の作戦でも相棒がいることを知る。
多くの任務をこなす中、失った仲間も少なくない。 この世界は命をかけてまで守る価値があるのだろうか? その自問に、今はまだ答えはない。 だが、クリスにはこれだけは分かっていた。
俺にはやらなければならないことがある。